三位 大人しくいい子にしてもご褒美は上がる税金狭まる権利
二位 大嘘もテレビ新聞流すなら疑いもせず良い子サルの子
一位 何時の間にテレビ見てたら阿保になる死語となりけり本の死す国
この世がなぜ天国よりも遥かに地獄に近いのか、また、そう見えてしまうのか、その理
由の明らかになる日もあと僅かである。実際、差別、貧困、戦争、そして病気等人々を
苦悩させる要因は枚挙にいとまもなく、多かれ少なかれ何人もその足元に忍び寄るか悪
くすると全くそれらに囚われて身動きもままならない様相なのである。しかし、本当の
ところ、それらのほとんどは元来あったものではない。ともすると必要悪と考える者も
おられるかもしれない。だが、そんなものを好き好んで求める者のいないのが自明の理
であれば、これらは自然発生的に現出するのが必然というよりむしろ何らかの目的に沿
って産出されたと見るべきものなのである。もちろん時代によっては文明の水準により
如何ともし難い状況もあったことだろう。ところが、こと現代においては最早大部分が
解決できるレベルに到達しているのである。であるから、待たれるのは文明の土台から
の組み換え立て直しであって、正にその作業が鋭意進行中であるのがこの年の瀬の背後
で行われている真相というものなのである。この世は天国でもなければ地獄でもなく、
いや、その実質はかえって地獄より天国に近いというのが紛れもない事実なのである。
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